2015年の1年間を振り返って、データから傾向とランキングを紹介させていただきます。
教材の販売結果:
2015年は、2014年とほぼ同じ販売結果になりました。やはり「子供のためのピアノ教育」と「後悔しないピアノ選び」が人気です。発売してから、もう随分経っておりますが、販売数が落ちていないのは、ある意味驚きです。
ただ、今年の傾向として、人口が多い首都圏を除くと、購入者が西日本に偏り、北海道や東北の方の購入が極端に減りました。原因はよくわかりませんが、景気の回復に地域による差が生じているのかもしれません。
有償で相談をお受けしております「ピアノレッスン・お悩み相談」では、弾きたい曲でオクターブの手が届かず音の削り方や、弾きやすいように指番号を振りなおしてほしいといったご相談をお受けしました。
ページのアクセス数:
コン・ヴィヴァーチェのホームページは、2015年もスマートフォンやタブレットからのアクセスが伸び、ほぼ7割のアクセスが PC 以外からのものになりました。特に、iPhone で見ている方がとても多いようです。改めて、時代の流れを感じます。
アクセスは、昨年に引き続き非常に分散されるようになり、非常に多くのページをご覧いただいています。
(1) サイト全体の人気ページ
まず、サイト全体でアクセス数が多いページを、いくつかご紹介します。
・ ピアノの比較:世界3大ピアノ弾き比べ (後悔しないピアノ選び)
・ ピアノ初心者のための最初の第一歩
・ ピアノ コンシェルジェ(コンシェルジュ) 悩み相談 アドバイス
・ お子様のピアノ発表会まとめ特集(曲選び、服装、意義、練習、緊張の克服)
・ 大人のピアノ教室について
・ これだけは聴いておきたいクラシック音楽厳選30曲・ピアノ
・ 「エリーゼのために」を弾こう (ピアノ初級から中級へ)
・ お子様をピアノ教室に通わせる:何歳から始めるべきか
・ ショパン「ノクターンOP9-2」(ピアノ曲・ワンポイント攻略法)
・ ショパン「子犬のワルツ」(ピアノ曲・ワンポイント攻略法)
・ 無料楽譜でピアノレッスン:パッヘルベル作曲「カノン」
・ あなたのピアノのレベルチェック
・ ピアノのしらべ:パッヘルベル作曲「カノン」
・ ショパン「幻想即興曲」(ピアノ曲・ワンポイント攻略法)
・ 無料楽譜でピアノレッスン:ベートーヴェン作曲 ソナタ「月光」第1楽章
毎年同じようなページにアクセスが集中していますが、大人の初心者の方から、お子様のピアノ教育、そして中級者の方まで、広くご利用いただいているようです。
(2) ピアノ コンシェルジェの人気記事
ピアノの練習について、ご質問にお答えするピアノ・コンシェルジェのコーナーも、引き続き非常に多くの方にご利用頂いております。2015年は、合計で60個のご質問に回答させていただきました。
ピアノ・コンシェルジェで人気の記事をご紹介します。
・ バイエル、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタのレベルとは?
・ シャープ、フラット、ダブルシャープ、ダブルフラットの鍵盤の場所
・ ピアノの黒鍵の使い方
・ ピアノのペダルの練習方法
・ ブルグミュラー25の練習曲のレベルとは?
・ シャープ、フラットの臨時記号、調号の見方(高いドの音に#が付いている場合は、低いドも#の記号で弾きますか?)
・ ソナチネアルバムのレベルとは?
・ まとめ: 黒鍵、シャープ(#)、フラット(♭)、ナチュラル、調号、臨時記号、長調、短調
・ ダブルフラットやダブルシャープの意味はなんですか?
・ 3歳から4歳の子供にピアノを習わせるためのおすすめの教本は?
・ 自分の子供にピアノを教える場合、気をつける点
・ 一般的にブルグミュラー25番はどの位の年齢で終えると順調?
・ バイエルのレベルとは?
・ 子供のためのお薦めのピアノ教材
・ ソナチネアルバムを練習する順番は?
全般的に、以前からある定番のページが上位に来ますが、2015年に追加したものでは、以下の記事が人気です。全て、お子様関連のご質問でした。
・ 発表会の選曲。バイエル終了程度の子どもが英雄ポロネーズ
・ 今度の発表会でシューベルトの即興曲90-2を弾きます
・ 年長。すぐ隣の実家にあるアップライトピアノで練習
・ 小4。練習しないがピアノは好きなので辞めたくないと言います
・ 小5。ヤマハのコンクールに出場したいのですが選曲に困っている
(3) 無料楽譜の人気
2015年も、無料楽譜の紹介に力を入れてきましたが、以下のような楽譜が人気です。
・ モーツァルト・きらきら星変奏曲(K.265)
・ ベートーヴェン・エリーゼのために WoO.59
・ ショパン・ノクターン Op.9-2
・ ドビュッシー・月の光
・ バッハ・メヌエット ト長調 (BWV Anh.114)
・ モーツァルト・トルコ行進曲 (K.331)
・ ショパン・幻想即興曲 Op.66
・ ベートーヴェン・ピアノソナタ第14番 「月光」 Op.27-2 第3楽章
・ ラヴェル・亡き王女のためのパヴァーヌ
・ ベートーヴェン・ピアノソナタ第8番「悲愴」 Op.13 第2楽章
今後も、利用者の皆様方のご要望に耳を傾け、ご期待に添えるようなコンテンツを増やしてまいります。
明けまして、おめでとうございます。2016年も、よろしくお願いします。
今年 2016年は、フランスの作曲家 エリック・サティ の生誕 150年のメモリアルイヤーとなります。
サティについては、これまでに「ピアノのしらべ」で、以下のような曲を紹介してきました。どちらも、テレビの CM や BGM などで聞いたことがある曲ではないでしょうか。
・ ピアノのしらべ:サティ作曲「ジュ・トュ・ヴ」
・ ピアノのしらべ:エリック・サティ作曲「ジムノぺディ第1番」
サティは、音楽の高等教育機関として世界で最も歴史があるパリ音楽院(現在のパリ国立高等音楽院)で学びますが、「退屈すぎる」と途中で退学してしまい、その後、酒場やカフェなどでピアニストとして活躍します。
しかし、彼が生きた頃のフランスは、激動の時代でした。子供の頃には、フランスとプロセイン(後のドイツ帝国)の間で普仏戦争が起こり、フランスは負けてパリも陥落しています。その後、音楽の分野でもドイツ音楽が君臨するようになりました。
そして、40代後半から50代では、3700万人もの犠牲者を出した第一次世界大戦を経験することになります。人類史上最初の国家総力戦となった世界大戦でした。
彼は、そのような激動の時代に、カフェで会う人々や日々の生活にフォーカスして、日常生活を妨げない、意識的に聴かれることのない「生活の中に溶け込む音楽」として「家具の音楽」を目指したのです。
それからまだ1世紀も経っていませんが、昨年フランスのパリでは大規模なテロが発生し、中東情勢とヨーロッパへの難民問題、更には中国経済の減速と南シナ海問題と、世界は、また新たな枠組みを求めて激動の時代へ入ったようです。
今年がどのような年となるのか想像もつきませんが、少し力を抜いて、サティの音楽と共に日常の生活を楽しみたいと思います。
(この記事は、第186号のメールマガジンに掲載されたものです)
今回の「たのしい音楽小話」は、クラッシックソムリエ検定のお話です。
クラシックソムリエ検定は、一般財団法人 日本クラシックソムリエ協会が主催するクラッシック音楽検定です。
毎年1回開催されていて、今年(2015年)で4回目となる、まだ新しい検定です。
世の中では、以前から手に職をつける事が注目され、資格などを取ることも流行りましたが、色々なジャンルがあっても音楽系はほとんどなく、ましてやクラッック音楽となりますと、ヤマハ音楽振興会のお子様が主に対象のグレードと指導者用のグレードくらいしかありませんでした。
最近は、大人の方が受けられるグレードも開催されていますが、レッスンに通っている方が対象となるので、まだまだ多くの方が受験するところまではきていないように思います。
また、いずれも演奏が主になるので、クラシック音楽を聴かれる方が受けられる検定は、ほぼ無かったと思います。
そこに、このクラッシックソムリエ検定が開催されるようになりました。
クラッシックソムリエ検定は、演奏ではなく、幅広いクラッシック音楽の知識がチェックされる検定なので、普段楽器を演奏されている方だけでなく、クラシック音楽を聴くのが好きな方や、ウンチクが好きな方にもとても良いように思います。
長く放送され、「世界一長寿のクラシック音楽番組」としてギネスに認定された「題名のない音楽会」でも、大反響だったそうです。
そして、今回ずっと気になっていた、このクラシックソムリエ検定にチャレンジしてみました。
クラシックソムリエ検定には、4つのグレードがあります。エントリーコース、シルバーコース、ゴールドコース、プラチナコースです。
初めて受験する場合には、エントリーコースから受験することになりますが、エントリーコースでは合否は付かず、点数と偏差値のみが通知されます。次の段階であるシルバーコースから点数と共に合否が付き、合格すると次のコースを受験することができるようになります。
基本的には、1段階づつの受験となるわけですが、エントリーコースとシルバーコースは同時に受験することが可能です。
今回は、この2つを一緒に受けてみました。
クラシックソムリエ検定は、全国各地で同じ日に行われますが、私は目白にある学習院大学が会場になりました。
大学の門に着きますと、学園祭の時期だからなのか、敷地のあちこちに色々なイベントの看板が立てかけられていました。もちろん、クラシックソムリエ検定の看板もありましたが、それ以外にも検定らしきものも行われているようでした。
会場の校舎では、入り口の壁に受験コースと受験番号ごとのフロアの案内が張り出されていましたが、思った以上に受験者が多くて驚きました。
指定された教室(エントリーコースとシルバーコースの併願者用)に入りますと、既にぎっしりと人が集まっています。
見回しますと、中高年の方がとても多く、女性よりも男性の方が多く参加されていました。また、高校生らしき方も数人いました。
検定とはいえ、会場の雰囲気は受験のような張りつめた空気ではなく、リラックスして受けられました。
最初は、エントリーコースの検定です。
問題は100問あり、1問10点です。回答はマークシートで、4つから答えを選んでいきます。
試験時間は60分ですが、試験開始後30分経ったら、自由に提出して退場することができます。(残り時間10分前まで)
実際、30分経って退出される方が少しいらっしゃいました。
そして、お昼休憩を挟んで、午後はシルバークラスの検定です。
試験20分前に、少しゆっくりテキストを見ようかと会場に入ると、その時点で既にほとんどの方が席についていました。
試験は午前中のエントリークラスと同じ問題数と試験時間で行われます。
試験開始後30分経ち、終わった方が退出してよい時間になりますと、午前中とは異なり続々と退出していきます。
シルバークラスの試験内容ですが、公式のテキストから8割ほど出ていますが、それ以外にちょっと面白い問題もありました。
例えば、「指揮者の小澤征爾さんは、大ファンのメジャーリーグの野球帽を被っていますが、どこのチームでしょうか?」という問題や、「フィギュアスケートの羽生選手は、昨シーズンと同じ作曲家の音楽を使用していますが、誰でしょう?」などです。
このような問題が混ざっていると、検定とはいえ楽しみながら出来ますね。
ちなみに、このシルバークラスは、なかなか難しかったです。
次回は、2016年の秋に開催される予定です。
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