謹賀新年 2023


2023年1月9日


(この記事は、2023年1月9日に配信しました第363号のメールマガジンに掲載されたものです)

明けましておめでとうございます。本年も、コン・ヴィヴァーチェのサイトをよろしくお願い致します。

今回の年末年始は、コロナによる行動制限がなかったので、数年ぶりに帰省された方もいらっしゃると思います。ピアノ教室の小学生の生徒さん方は、お祖父さん・お祖母さんの家へなかなか遊びに行けず、残念そうにしていましたので、久しぶりの再会を果たしていたらいいなあと思っています。

さて、今年2023年がメモリアルイヤーとなるクラシックの作曲家ですが、生誕150年のラフマニノフ、生誕180年のグリーグ、生誕190年のブラームス、生誕210年のワーグナーやヴェルディ、生誕370年のパッヘルベルと早々たる顔ぶれが並びます。

パッへルベルと言えば、「パッヘルベルのカノン」と覚えている方も多いと思います。この曲を弾きたいとおっしゃる生徒さんは多く、実際みなさん楽しそうに弾いていました。また、電話の保留音などでもよく使われているので、小学生の生徒さん方もよくご存じのようです。

ワーグナーは、19世紀のロマン派オペラの作曲家として知られています。オペラ「トリスタンとイゾルデ」「ニーベルングの指輪」「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」などが代表作として有名です。

ヴェルディは、イタリアの作曲家で「オペラ王」とも呼ばれていて、「リゴレット」「椿姫」「アイーダ」などワーグナーと同じくオペラ作品が有名です。また、ユーロになる前のイタリアの通貨リラ紙幣には肖像画が描かれていました。

ブラームスは、交響曲や協奏曲「ドイツ・レクイエム」などの他に、ピアノ作品では何といっても「ハンガリー舞曲集」が真っ先に挙げられます。弾いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

没後のメモリアルイヤーでは、没後290年のクープラン、没後130年のチャイコフスキー、没後70年のプロコフィエフ、没後60年のヒンデミットなどが挙げられます。お子様が発表会などで演奏することが多いギロックも、没後30年になります。

このように、様々なメモリアルイヤーの作曲家がいますが、今年一番のビッグネームは、生誕150年を迎えるラフマニノフでしょう。ロシア出身の作曲家で、現在の世界情勢を考えますと、大きく取り上げられることは少ないのかもしれませんが、作品の素晴らしさは誰もが知るところです。聴く機会を持ってみるのも良いかもしれません。

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謹賀新年 2022


2022年1月11日

明けまして、おめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。

今年2022年にメモリアルイヤーを迎えるクラシックの作曲家は、生誕200年を迎えるセザール・フランクと生誕150年を迎えるアレクサンドル・スクリャービンが挙げられます。

セザール・フランクは、1822年にベルギーで生まれました。お父さんからリストのようなピアニストになるべく英才教育を受け、パリ音楽院でピアノのほか作曲やオルガンも学びました。教会のオルガニストやピアノ教師、パリ音楽院の教授なども務め、作曲活動も行っていました。ヴァイオリンソナタなどが大変有名です。

アレクサンドル・スクリャービンは、1872年にロシアで生まれました。モスクワ音楽院でピアノや作曲を学びます。同級生にはラフマニノフがいて、ピアノ科の卒業試験ではラフマニノフに次いで第2位だったそうです。

超絶技巧の曲を無理に弾き続けたせいで右手首を故障し、それがきっかけで作曲にも力を入れるようになったそうです。モスクワ音楽院の教授なども務めました。ピアノの巨匠ホロヴィッツの才能を見抜き、彼がピアノを始めたばかりの頃に、早く本格的なピアノ教育を受けさせるように母親に助言したそうです。スクリャービンの助言がなかったら、ピアニストとしてのホロヴィッツは誕生しなかったかもしれませんね。

フランクもスクリャービンも、なかなか弾く機会が無いかもしれませんが、記念の年なので、これを機にまずは彼らの音楽を聴いてみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。新たな音楽との出会いが、音楽の奥深さを感じさせてくれるかもしれません。

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謹賀新年 2021


2021年1月4日

明けまして、おめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。

昨年は、コロナの世界的大流行で、大変な影響を受けましたが、ベートーヴェンのメモリアルイヤーでした。

今年2021年は、ジョスカン・デ・プレが没後500年、サン・サーンスが没後100年、ストラビンスキーが没後50年、アストル・ピアソラが生誕100年になります。

ジョスカン・デ・プレは、バッハよりも古い時代のルネサンス期を代表する音楽家で、多くの宗教的な音楽を作曲しました。クラシック音楽の歴史には、必ずと言ってよいほど名前が挙がる大家です。

サン・サーンスは、フランスの作曲家で、オルガニストとしても活躍しました。代表作は、組曲「動物の謝肉祭」の中の「白鳥」が有名です。2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をして、10歳で演奏会を開き、13歳でパリ音楽院に入学、16歳で交響曲を作曲するなど、モーツァルトと並ぶと言われるほどの神童だったそうです。フォーレなども育て、当時パリのオルガニスト最高峰であるマドレーヌ教会のオルガニストも務めました。

サン・サーンスについては、コン・ヴィヴァーチェの以下のページもご参照ください。

ピアノのしらべ:サン=サーンス作曲「白鳥」
ピアノ・コンシェルジェ:サンサーンスの白鳥、きれいに聞こえる楽譜は?

ストラビンスキーは、ロシアを代表する作曲家で、20世紀を代表する音楽家でもあります。「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」が代表作です。

アストル・ピアソラは、アルゼンチンの作曲家で、「リベルタンゴ」が大変有名です。タンゴとクラシックやジャズを融合させ、独特の世界観を持つ音楽作りをしてきました。

今年は、非常に古い時代から近代の新しい音楽家まで、幅広い世代の音楽家がメモリアルイヤーになっています。より深めるもよし、新しい音楽に出会うもよし、様々な楽しみ方ができそうですね。

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