梅雨が明けて、毎日とても暑い日が続きます。

夏には、お子様のピアノ発表会があり、そして、お子様にとっては待ちに待った夏休みが始まります。

しかし、夏休みは、ピアノの進み具合で一番差が出る時期でもあります。

夏休みの思い出作りと共に、ピアノの練習もしっかり頑張りたいものですね。

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(この記事は、第126号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、モーツァルトが愛していた食べ物のお話です。

モーツァルトは、神童とも呼ばれ、その腕前を披露するために、幼い頃から演奏旅行をしていたことで有名です。短くても数カ月、長いときには何年もかけて世界各国を回っていました。

当時は舗装もされていない道を、馬車に揺られて移動するのですから、楽しいだけではなく、とても過酷な旅行だったのかもしれません。

旅行にはお金がかかりますから、食費を切り詰めていたこともあったようですが、旅先では貴族などから夕食をご馳走になっていたこともあったようです。

現地の食材を使った料理を食べたり、初めて出会った味も色々とあった様なので、なかなかのグルメだったのかもしれません。

そんなモーツァルトが好んで食べていたものの一つが、なんと「牛タン」です。

ウィーンに滞在していた時には、故郷のザルツブルクから、お父さんが牛タンを送ってくれていたそうです。そのお礼の手紙が残されています。

牛タンは、日本でも仙台の名物ですし、焼き肉屋さんへ行くと定番のメニューですね。

薄くスライスした牛タンに、塩だれや刻んだねぎを合わせて、網の上で焼いて食べたり、厚切りにして味噌だれに合わせて食べたりすると思います。

また、デミグラスソースと一緒に煮込んで、牛タンシチューというメニューもありますね。

モーツァルトが活躍していた時代は、現在のように流通がしっかりと整備されていたわけではないので、ザルツブルクから230km離れているウィーンに荷物を送る場合、5日間ほどかかっていたそうです。

さすがに5日もかかりますと、食材が傷んでしまいますから、牛タンは塊のまま大量の塩やタイム、オレガノなどのハーブと一緒に擦りこんで、塩漬けにしていたのだそうです。

それをスライスして、ホースラディッシュというローストビーフなどに添える西洋わさびと、卵黄、サワークリームなどで作るソースをかけて食べていたそうです。このホースラディッシュソースは、ヨーロッパの伝統的なソースです。

このソースは、日本ではなかなか食べる機会がないかもしれませんが、ホースラディッシュにマヨネーズなどを合わせたソースは、輸入食材屋さんなどでも販売されています。また、ファーストフードのサブウェイでは、サンドウィッチを注文するときのドレッシングの一つにもあります。

牛タンという、同じ食材でも、時代や国が変わると、違った食べ方をしていて面白いですね。

お料理好きな方やモーツァルトファンの方は、当時の味を再現してみると、さらにモーツァルトの人となりを身近に感じられるいい機会になるかもしれません。

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