(この記事は、2020年8月31日に配信しました第304号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回は、レッスン再開後のお話しです。

新型コロナウイルスの影響で、約3ヵ月間レッスンを休講しましたが、6月から再開し3ヵ月近くが経ちました。

休講中も、メールなどでご連絡し、一部オンラインレッスンも行ってはいましたが、レッスン再開時は、生徒さん方が以前のように通っていただけるか内心ドキドキしていました。

幸いにも、生徒さん方は、レッスン再開を心待ちにされていて、今では全員の方が以前と変わらず笑顔でいらっしゃっています。

レッスン再開に際し、コロナ対策として検温や除菌などのマニュアルが決められましたが、もちろん現在でも徹底して行っています。

生徒さんと講師の間に感染予防のビニールカーテンが設置されているので、以前のようにすぐ横に座ってレッスンを行ったり、同じ音域で見本として弾く事は難しくなっていますが、ビニールカーテン越しにアドバイスをしたり、他の音域で見本を弾いたりと、感染予防にも配慮しながらレッスンを行っています。

レッスンの入れ替え時も、その都度、除菌と空気の入れ替えをしますので、多少お待ちいただくのですが、それがむしろ安心感に繋がっているのかもしれません。

生徒さん方も、この暑さの中、マスク姿でいらして、マスクを着けたままピアノを弾きますので、本当に大変だと思いますが、嫌な顔もされずに当然とばかりに、幼稚園生や小学生などの小さいお子様も協力してくださっています。

このように、レッスン自体は、コロナ対策を実施しながら元の状態に戻りつつありますが、発表会などのイベントは、人が集まるということもあり、慎重な判断が求められています。

世の中全般的に、3月くらいからリサイタルやコンサートなどが相次ぎ中止となっており、ピアニストなどの演奏家は、大変な状況なのではと想像しています。実際、有名なピアニストが通常のリサイタルチケット料金よりもはるかに格安に有料のオンラインコンサートを行ったそうですが、あまりチケットは売れなかったという話を聞きます。

少し話が脱線しますが、このような状況も影響してか、日本の第一線で活躍されていたり、世界的にも著名なピアニストが、レッスンを指導するという話が相次いで出てきています。

通常、有名なピアニストからレッスンを受けるのは、かなり敷居が高く、音楽祭などに参加して、既にある程度実績がある方や、今後演奏家として期待されているような方、または現在の指導者がそのような有名なピアニストに紹介できるような実力者でないと難しいと思いますが、それが初心者でもOKだったり、オンラインレッスンで受講できたりと、「まさか、あんな有名ピアニストが!?」と驚愕してしまいます。

もちろん、謝礼は、一般的な音楽教室のレッスンのお月謝よりもはるかに高くなりますが、紹介が無くても一流ピアニストのレッスンが受けられるという夢のような企画は、コロナウイルスが招いた不幸中の幸いと言えるのかもしれません。

現在では、徐々にリサイタルやコンサートも始まっていますので、このような企画がずっと続くとは考えにくく、気になる方は検索してみるとよいでしょう。

話を元に戻しますと、慎重に議論されてきた発表会の開催ですが、最近になってようやく生徒さんにお話しできるようになりました。

毎年夏に開催しているお子様の発表会については、様々な議論の結果、半年ほど時期をずらして年末年始に開催することになりました。ただし、今年は希望者のみとして、一度のステージに参加できる人数に制限を設けて観客数も絞り、ステージとステージの間には、除菌や空気の入れ替えを行う時間を確保するなど、できうる限りの感染予防対策を取っての開催となります。

生徒さん方に説明して、参加の意思を伺いますと、全員の方が参加することになりました。

大人の生徒さんの発表会についても、当初はキャンセルの方向で話が進んでいましたが、急転直下、規模を縮小して行う事になりました。

現在、生徒さん方に参加の有無を確認していますが、今回初めての発表会参加を決めた生徒さんもいらっしゃいます。

このような状況下でイベントを行う事について、賛否両論あると思いますが、ずっと練習をされてきている生徒さん方にとって、またお子様を通わせているご家族にとって、発表会という場は目標でもあり、大きな励みになっていることは間違いないと思っています。

密を避けるために、集合写真や講師演奏もなくなり、客席もガラガラという印象になりそうですが、それでも参加したいという意欲的な生徒さんが多くいらっしゃるので、引き続き感染予防を徹底し、当日、生徒さん方が安心して参加され、そして参加して良かったと思っていただけるような場になるよう努力していきたいと思います。

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レッスン再開


2020年6月21日


(この記事は、2020年6月8日に配信しました第299号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回は、レッスン再開のお話しです。

コロナウイルスの影響で、ピアノ教室は2月下旬から休講続きでしたが、非常事態宣言の解除を受けて、ようやく6月からレッスンが再開されました。

生徒さん方とは、休講中も連絡を取り合い、オンラインレッスンでもお元気な事は知っていましたが、やはり直接お会いできるのは、とても楽しみですし、嬉しい事です。

レッスン再開の日にちが決定した際は、とても嬉しそうな文面のメールが生徒さんから届き、中には「やったー」という一言と笑顔の絵文字だけを返信された、お茶目な生徒さんもいらっしゃいました、

レッスン再開初日は、「感染予防対策の取り組み」とレッスンにいらっしゃる際のお願いを書いた手紙をお渡ししました。

レッスン室には、生徒さんと講師の間に感染予防のビニールカーテンが設置され、1つのレッスンが終わり生徒さんが入れ替わるごとに、レッスン室のドアノブやピアノの鍵盤、ビニールカーテンの除菌を行い、ドアや窓を開けて可能な限り換気も行います。レッスンでは、生徒さんもマスク着用で、入り口で消毒や検温にもご協力いただいていますが、全員の方が快く対応して下さいました。

生徒さん方は、みなさんお元気な様子で、休講中の出来事などを話してくださいました。

ガラケーをずっと使われていた方が、「やっと、YouTube が見れるようになって、早速ピアニストの演奏を聴いてみました」と嬉しそうにお話されていたり、「小学校に行ってきたよ」と入学のご報告をしてくださった小さい生徒さんもいらっしゃいました。

ご出産を終えて、家族が増えた方もいらっしゃいましたし、弟が生まれてお兄ちゃんになった生徒さんもいらっしゃいました。

お兄ちゃんになった生徒さんのお母様は、「3兄弟になり、毎日にぎやか、というよりうるさいです」と、ややお疲れ気味ではありましたが、笑顔でお話されていました。生徒さんは、生まれたばかりの弟を抱っこしたり、オムツまで代えているそうで、「すでに、即戦力になっています」と、お母様はおっしゃっていました。

小学生になったばかりの生徒さんは、休講中も頑張って練習していたらしく、はるか先の曲を指して「ここまで弾けるよー」と話していて驚きました。実際にレッスンで弾いてもらいますと、危なげもなく、とてもすらすらと弾いていて、気が付けばなんと8曲も仕上がって終わらせていました。

「すごいね~。1回のレッスンで8曲も終わった人は、〇〇ちゃんが初めてよ。ずいぶん頑張って練習していたのね」とお話しますと、とてもニコニコの笑顔で頷いていました。

レッスン室の外で待っていたお母様にも、「今日は、なんと8曲も終わりになりました。休講中もしっかりと練習を見てくださっていたようで、ありがとうございます」とお話をしました。こちらのお母様も、ややお疲れ気味な表情でしたが、私の話を聞いた時には、パッと明るく嬉しそうな表情をされていました。

幼稚園生と小学生の姉妹は、オンラインで何回もレッスンをしていましたが、やはり直接レッスンが受けられる事を、楽しみにしてくれていたようです。

幼稚園生の生徒さんは、「最後まで弾けるようになったよ」と自信満々で話していて、一生懸命に最後まで曲を弾ききっていました。

小学生のお姉さんの生徒さんは、小学校の大量の課題にかなりお疲れ気味な様子でしたが、レッスン室に入った途端、天井からぶら下がっている感染予防のビニールカーテンに目を奪われて、たちまち元気が復活していました。

「なんかおもしろ~い」と、ビニールカーテン越しにニコッと笑顔で手を振り、私も真似すると大笑いして楽しんでいましたが、レッスンが始まりますと、かなり慣れてすらすらと弾いていて、見事に曲が仕上がりました。

発表会用に練習している「エリーゼのために」も、後半部分の左手の連打が出てくるところが、かなり譜読みが進んでいて着実に進んでいる事がわかりました。

レッスンが終わり、レッスン室の外で待っていたお母様からは、「発表会がだいぶ先に延期されたので、下の子は、もう少し難易度の高い曲に挑戦させたいのですが…」と、ご相談がありました。

「次の教材を見ていて、この曲は、華やかで長さもちょうどよいのかなと思っているのですが、いかがでしょうか」ともお話されていました。

お母様自身がピアノがお弾きになれるとは言え、お子様の続きの教材を用意して、どんな曲があるのかをチェックし、お子様に合いそうな曲を見つけているとは、とても凄いなあと思いました。

「発表会は、半年後くらい後になりそうですし、もう既にかなり曲が仕上がっていますから、私も他の曲に替えた方が良いかなと思っていました。この曲は、確かに明るい曲で長さも手頃ですし、十分弾けると思いますから、とても良いと思います」とお話しますと、「そうですか!」と嬉しそうなお返事がありました。

大人の生徒さんは、前の時間のレッスンに来ていた中学生の生徒さんの演奏をレッスン室の外で聴いていたようで、レッスン室に入るなり、「あの子、随分上手になったよね~」と、とても感心されていました。

偶然にも同じ曲をレッスンしているので、なおさら意識しているのかもしれませんが、「あんな速さで弾いていて、すごいよね。自分は弾けないんだよね~」と言いつつ、熱心に演奏していました。

他の大人の生徒さんとは、ショパンコンクールの延期の話や、リモートでプロの演奏家が演奏しているテレビ番組の話をしました。いろいろな楽器の演奏家が出てきて、番組の長さなどの関係で、かなり短く割愛して演奏していた話や、リモート演奏でも上手であることが伝わるものですねと感想を話されていました。

長い休講が終わり、やっとレッスンが再開になったわけですが、以前とまったく同じに戻ったわけではなく、生徒さん方には、いろいろとご協力いただいたり、不便をおかけする部分もあります。それでも、レッスンに来てよかったと思っていただけるように、ますます頑張りたいと思いました。

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(この記事は、2020年5月25日に配信しました第298号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回は、大人の生徒さんのオンラインレッスンのお話です。

日本の多くの地域で非常事態宣言が解除され、徐々にではありますがコロナウイルスの影響は減少傾向にあります。

もちろん、収束したわけではないので油断禁物ですが、日常生活を取り戻すというよりも、より進化した日常生活を新たに作っていく時期に来ているのでしょう。

ピアノ教室も、6月の再開に向けて着々と準備が進められています。

生徒さんが安心して安全なレッスンが受けられるように、これまでのレッスンとは変わる点もあり、不自由な面もありますが、感染予防の観点から致し方ないので、生徒さんのご理解とご協力を頂いて、慣れていただけるように心配りをしたいと思っています。

さて、オンラインレッスンの方は、既にスタートしていますが、休講続きの時に比べると、やはりモチベーションアップにつながっていると感じます。来週レッスンがあると思うと、自然と練習しようという気持ちになりますしね。

これまでは、お子様の生徒さんへのオンラインレッスンでしたが、先日、大人の生徒さんのオンラインレッスンも始めました。今回は、そのときの模様をお伝えします。

オンラインレッスンの前に、あらかじめ連絡をとり、インターネットでビデオ通話ができることを確認し、カメラの位置も決めてからのスタートとなりました。

この生徒さんは、入会した時からずっと、日々の練習を着々と積み重ねている方です。オンラインレッスンを始めてみますと、休講中のブランクを全く感じさせないほど、今まで通りのペースを崩すことなく練習を進められていて驚きました。

「お休みの間も、しっかりと練習をされていたようで、すごいですね」とお話しますと、「仕事も定年でなくなり、暇ですから」と、サラッとお答えになっていました。

1回目のオンラインレッスンでは、休講前に練習していた曲と次の曲をレッスンしました。休講前に練習していた曲は、とても安定して弾けていて、殆ど完成されていました。

次の曲は、初めての曲ですが、こちらもだいぶ練習をされていたようで、音数が多い左手の和音を弾く伴奏も、大体正しい音で弾けていましたし、伴奏の形が変わるところはテンポが変ってしまいやすい危険な箇所なのですが、乱れることなく弾けていました。

右手のメロディーは、最初の部分は長く伸ばす音が多いので楽ですが、左手の伴奏の形が変わるところで、右手も8分音符と16分音符を組み合わせたリズムが急に連続して出てきますので、曲調がガラッと変化して難しいところです。しかし、大まかには弾けていたので、譜読みはとても良くできていました。

レッスンでは、左手の和音を弾く伴奏部分で、時々正しい音で弾けていないところの原因と対処方法についてお話し、練習をしてみました。

また、正しいリズムに修正するため、音符の長さを気を付けて弾くところを具体的に示し、見本として何回か弾いて感じを掴んでいただきました。その際には、弾いている手元にカメラを近づけて、音だけでなく視覚的にもわかるように配慮しました。

その後、部分練習を何回かやりましたが、段々と正しいリズムで弾けるようになってきました。もう少し練習を繰り返したら、しっかりと身に付きそうなので、次回続きをやることをお約束してレッスンを終えました。

それから1週間後に、2回目のオンラインレッスンを行いました。

この日は、前回のレッスンで左手の和音の伴奏の弾き方やリズムを修正した曲からスタートしました。

相変わらず毎日しっかりと練習をされていたようで、和音もほぼミスすることなく弾けていましたし、リズムを修正したところも、随分と安定して弾けていました。ご本人も、だいぶ慣れて弾けるようになったと笑顔でお話されていました。

その後、曲の構成を意識した弾き方などのお話をして、最初から通して弾く練習をし、曲を完成させました。

そして、もう1つ、新しい練習曲もレッスンしました。

これまでほとんど弾いたことのない調性でしたが、譜読みも正しく行えていました。

指をくぐらせる所で、少し手の動きが大き過ぎてしまうところ、フレーズの最初の音が時々ミスしてしまうところをお話して、カメラの近くで手の動きをお見せし、時々カメラの角度を変えながら、見本を弾いてみました。

「あー、なるほど」と納得され、気を付けながら練習して、だいぶきれいな手の動きになってきました。

テンポについても、ややゆっくり目なテンポで弾いた方が、この練習曲の大きな目的の1つである、指の独立に有効であることをお話しました。

その後、次の新しい曲について、曲の解説や曲の構成、譜読みをするときの注意点などをお話してレッスンを終了しました。

オンラインレッスンは、操作が難しいなど苦手意識をお持ちの方も多いかもしれませんが、実際に始めてみますと、思ったよりも何とかなります。

これまでの対面でのレッスンが一番わかりやすく、音の響きやニュアンスなども伝わりやすいのですが、オンラインレッスンをしてみますと、また新たな可能性も見えてきます。

コロナウイルスの「第2波」の話もありますが、オンラインレッスンであれば影響を受けませんし、生徒さんも教室まで移動する必要がなくなるので、時間を効率的に利用することができます。更には、生徒さんが通える圏内に、ピアノ教室がある必要もなくなるので、例えば、これまで転勤や就職で引越をするため、ピアノ教室を辞められた生徒さんも多いわけですが、オンラインレッスンであれば続けることができるかもしれません。

生徒さんの様々な状況に応じた、よりきめ細やかな対応ができるように、今後もレッスンのやり方を模索し研究していきたいと思っています。

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