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ピアノのしらべ:シューマン作曲「謝肉祭」より No.12「ショパン」

シューマン作曲「謝肉祭」より No.12「ショパン」



(2010年5月第49号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回の「ピアノのしらべ」では、シューマン作曲「謝肉祭」より No.12「ショパン」という曲をご紹介いたします。

この「謝肉祭」は「カーニバル」とも呼ばれ、1834〜35年に作曲されました。 シューマンが24〜25歳の時の作品で、シューマン全体の作品の中でもとても有名で、当時のヴァイオリニストであるリピンスキーに捧げられました。

この作品には「四つの音符に基づく愛らしい情景」という副題が付けられています。 4つの音符のカギを握るのは「ASCH」という言葉で、これは当時シューマンが熱烈に愛情を注いでいたエルネスティーネ・フォン・フィリッケンという女性の出身地アシュ(Asch)の事を表しています。

この「ASCH」という文字はシューマンの名前(SCHUMANN)にも入っていて(順番は違いますが)、この文字を音にすると、A(ラの音)・Es(ミのフラット)・C(ド)・H(シ)となります。 シューマンの名前の中で、音にできる文字はこれしかなく、シューマン自身もそのように手紙に書いているそうです。

これらの音が、この「謝肉祭」のあちらこちらで使われています。

また、10番目に「A.S.C.H.-S.C.H.A.」という曲があるのですが、これは正にエルネスティーネの出身地アシュと、シューマンの名前の中でアシュと共通する文字を取り出した言葉です。

特定の言葉や文字を音に転換させて、それを使って作品を生み出すというのは、文学に造詣が深かったシューマンならではの発想ですし、まるでシューマンが音で遊びながら作曲した印象を受け、 「なぞなぞ」っぽい感じもしますね。

そのような観点から作品を聴くと、より楽しく聴けるかもしれません。

この「謝肉祭」は、小さい曲が集まって、一つの作品になっている組曲です。 それぞれの曲には題名が付けられていますが、その中の一つが、今回ご紹介する「ショパン」です。

これは、まぎれもなく同年齢の作曲家ショパンの事で、シューマンはショパンを尊敬していたことがわかります。

この曲は、先程の「ASCH」とは関連がないのですが、シューマンから見たショパンがどんな人物だったのか、どんな印象を持っていたのかが垣間見える、大変興味深い作品でもありますね。
それでは、お聴きください。

シューマン作曲「謝肉祭」より No.12「ショパン」  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

難易度は、「エリーゼのために」と同等レベルです。

シューマン作曲「謝肉祭」の音楽CDをいくつか紹介しておきます(試聴できます)

シューマン:謝肉祭


EMIミュージック

シューマン:謝肉祭 (Hybrid SACD)


コロムビアミュージック

シューマン:謝肉祭,幻想小曲集


BMGインターナショナル

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