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ピアノのしらべ:ベートーヴェン作曲ソナタ第14番「月光」

ベートーヴェン作曲ソナタ第14番「月光」Op27-2 第1楽章



(2010年10月第58号のメールマガジンの記事を元にしています)
今回の「ピアノのしらべ」では、ベートーヴェン作曲のソナタ第14番「月光」Op27-2 第1楽章をご紹介いたします。

ベートーヴェンは、ピアノソナタを32曲も作曲しました。 今回の「月光」を始め、「悲愴」「田園」「テンペスト」「ワルトシュタイン」「熱情」「告別」「ハンマークラヴィーア」など、いずれも大変よく演奏される作品ばかりです。 趣味で弾かれる方を始め、コンサートでも取り上げられることが多く、また音楽大学のピアノ科などの試験曲にも欠かさず出題される作品です。

今回ご紹介するソナタ第14番「月光」Op27-2は、ベートーヴェンのピアノソナタの中でも大変有名な曲で、第8番の「悲愴」、第23番の「熱情」と共に3大ソナタとも呼ばれています。

静かで幻想的な曲なので、秋の夜に聴くのがとても似合います。 大人の雰囲気が漂う曲でもあり、大人の生徒さんで弾いてみたいと話される方も少なくありません。

正に「月光」というタイトルがぴったりな曲ですが、実はこのタイトルはベートーヴェンがつけたものではありません。 ベートーヴェンの死後、ルートヴィヒ・レルシュタープが、「ルツェルン湖の月光の波に揺ぐ小舟のようだ」とコメントしたことが由来しているそうです。 もしベートーヴェンが生きていたとしたら、どう思うのでしょうか?

この「月光」ソナタは、1801年ベートーヴェンが31歳の時に作曲され、当時の伯爵令嬢ジュリエッタ・グイッチャルディに捧げられたものです。 ベートーヴェンのお弟子さんでもあり、恋人でもあった女性です。 しかし、音楽家と伯爵令嬢という身分の差や、彼女がまだ当時17歳でベートーヴェンとは14歳も年が離れていたこともあり、幸せな結末にはなりませんでした。

またこの頃は、耳の具合が徐々に悪化してきていて、この翌年には「ハイリゲンシュタットの遺書」を残し、自殺を考えています。

ベートーヴェンの死後、「不滅の恋人」宛ての手紙がいくつか発見されたのですが、誰のことなのか謎とされていました。 今でもはっきりとはわからないようですが、このジュリエッタの事ではないかと言われています。

このような背景も想像しながら、お聴きください。

ベートーヴェン作曲 ソナタ第14番「月光」Op27-2 第1楽章  
(Windowsで聴く場合は左側の
WMP、MacやiPadなどは右側のMP3のアイコンをクリック)

難易度は、エリーゼのためによりも難しくなります。

なお、今回ご紹介した「月光」ソナタは、中級者向けのワンポイント攻略法でも取り上げています。合わせてご覧ください。
ピアノ曲・ワンポイント攻略法:ベートーヴェン「ソナタ 月光 第一楽章」

ベートーヴェンのピアノソナタの音楽CDをいくつかご紹介しておきます。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」&第14番「月光」&第23番「熱情」&第26番「告別」
ルービンシュタイン(アルトゥール)

BMG JAPAN

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」「悲愴」「熱情」他
ホロヴィッツ(ウラディミール)

SMJ

バックハウス/ベートーヴェン:四大ピアノ・ソナタ集
バックハウス(ヴィルヘルム)

ユニバーサル ミュージック

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」
バレンボイム(ダニエル)

ユニバーサル ミュージック

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