(この記事は、第140号のメールマガジンに掲載されたものです)

2014年も、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。

以前、大人の生徒さんに、

「年々、1年が過ぎるのが早くてね。先生は、まだお若いからわからないかもしれないけれど、年を取ったら、どんどん早く感じるわよ~」

と言われて、「へえ~、そうなんですか・・・」と答えていましたが、今ではすっかり納得して実感している今日この頃です。

2月と言うと、いよいよソチ・オリンピックが始まりますね。

楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。私も勿論その一人です。

祖父母が雪国に住んでいたのですが、遊びに行く時期は夏休みのことが多く、あまり雪で遊んだ記憶がありません。

今となっては、「少しもったいなかったかなあ。もし冬に遊びに行って、スキーやスケートをやっていたら、もっと何かが違っていたかもしれない」と感じています。

今年の冬季オリンピックでは、フィギュアスケートの団体戦が新しく競技として加わることでも、大きな話題になっていますね。

華麗な演技を、たくさん見る機会が増えることは、ファンとしてはとても嬉しいです。

大会前日まで、出場する選手を公表しなくてよいというルールだったり、ショートプログラムとフリーは、別の選手が出場するようなので、どちらにどの選手が登場するのかという楽しみもあります。

日本は、男女とも選手層がとても厚いので、個人戦はもちろん、初めての団体戦での活躍も期待したいですね。

ピアノを弾いている方には、フィギュアスケートで使用する音楽にも着目して頂きたいと思います。

浅田真央選手は、以前からよくピアノの曲を使用していますが、今回のショートでは、ショパンのノクターンOp.9-2を使用するようです。

ショパンのノクターンの中では、ダントツに有名なので、弾きたいと思っている方も、弾いた事がある方も多いのではないでしょうか。

ショパンの楽譜:ノクターン Op.9-2 のページで音を聴くことができます。

レッスンにいらしている大人の生徒さんの中にも、「弾いてみたいけど、原曲は難しいからもっと簡単にした楽譜ってありますか?」と聴かれました。

「今度、オリンピックで浅田選手が使用しますよね~」と話しますと、「そうなのよね。あの曲ステキよね」とお答えになりました。

聴きなじみのある曲が使用されると、より興味を持って観戦できそうですね。

フリーで使用するラフマニノフのピアノ協奏曲第2番も、とても有名な曲です。ブログの記事 ラフマニノフ自身の演奏によるピアノ協奏曲第2番で、音を聴くことができます。

ラフマニノフを代表する音楽ですし、色々な作曲家がピアノ協奏曲を作曲していますが、その中でもとても有名です。

チャイコフスキーコンクールのファイナルでは、ピアノ協奏曲が演奏されますが、この作品がよく選ばれています。

以前のオリンピックでは、伊藤みどり選手が、同じ曲目でオリンピック女子初となるトリプルアクセルを決めて、銀メダルを獲得しています。

同じ日本人選手で、同じトリプルアクセルという武器を持つので、ちょっと気になります。

同じ曲でも、それぞれ人によって感じ方が違いますから、できる事なら、お二人の演技を見比べてみたいですね。

また、高橋大輔選手が使用する「ヴァイオリンのためのソナチネ」は、日本人の作曲家佐村河内守の作品です。(下のコメントをご覧ください)

1963年生まれの作曲家で、4歳でピアノを学び、5歳で作曲をし、10歳でベートーヴェンのソナタを弾くという才能を見せていましたが、17歳で聴覚障害が発症して、全聾(ぜんろう。まったく聞こえない)になってしまったそうです。

それでも作曲活動を続け、昨年公開された映画「桜、ふたたびの加奈子」の音楽でも話題となりました。

そんな「現代のベートーベン」とも呼ばれている作曲家の作品を、高橋選手がどのように表現するのかも見所です。

先月末には、オリンピックで日本人選手が使用する音楽を集めた楽譜も発売されました。

ピアノ・ソロ フィギュア・スケート~銀盤のメロディー 2014

シンコーミュージック

自分で音楽演奏を楽しみつつ、テレビでオリンピック観戦を楽しむという、オリンピックの楽しみ方ができそうですね。

(コメント)
この記事は、2014年2月3日のメールマガジンで配信されたものですが、2月6日に「佐村河内守さんの楽曲のゴーストライターをしていた」との新垣隆さんの会見がありました。詳細は、以下の報道などをご覧ください。

佐村河内さんのゴーストライターを18年間やっていた (新垣隆さん会見)

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(この記事は、第139号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「ピアノ教室の出来事」は、ベヒシュタインのピアノを購入された大人の生徒さんのお話です。

以前、大人の生徒さんのピアノ選びで、ピアノ購入までの様子をご紹介しました。

ベヒシュタイン社は、世界3大ピアノメーカーとしても有名で、ピアノの中でも最高級品のピアノを製造しています。

そのようなピアノを購入された生徒さんのその後が、とても気になっていました。

その生徒さんが、先日、今年初めてのレッスンにいらっしゃいました。

新年の挨拶もそこそこに、早速練習している曲を弾き始めました。

昨年11月の発表会が終わってから練習を始めた、新しい曲です。

昨年最後のレッスンでは、全体の3分の1くらいが、ゆっくりと弾ける感じでした。

しかし、今回弾き始めますと、とても順調で、あれよあれよという間に、とうとう最後まで弾き切ってしまいました。

「すごいですね。最後まで弾けちゃいましたね。いや~、ビックリしました。」

「そぉ? 後ろの方って、最初と一緒だしねえ~」と、大したことじゃないという雰囲気を出しつつ、それでも、どことなくニコニコしながらお返事されました。

「確かに、後ろの方は、最初の部分と同じ所もありますけど・・・。でも年末年始って、時間があるようで色々とバタバタする事が多いので、練習が進まない方が多いですからね。それを考えますと、すごいですよ。」とお話しますと、

「まあ、練習しましたから、毎日ね。」

「あぁ~、そうですよね。そのくらい練習していないと、こんなに進みませんよね。演奏を聴いているとわかりますよ。ご自宅にあるピアノはいかがですか?」

「やっぱり良い音だよね、本当に。毎日弾きたいって思うもんね。」

「そうですかあ、良かったですね。」

「先生が、薦めてくれたからね。おかげ様で・・・」

「いやいや、○○さんにピッタリだと思ったので、ちょっとお話しただけですから。(ご購入の)思い切った決断をされたからですよ。でも、満足されているようで、私も嬉しいです。」

今まで使用していた電子ピアノは、下取りには出さず、そのままご自宅に置いてあり、今でも使っているそうですが、「新しい曲を、ちょっと譜読みする時くらいだよね」とおっしゃっていました。

やはり、生のピアノの音、しかも自分が気に入ったピアノの音色に出会うと、より深くピアノの素晴らしさ知ったり、これまでの考え方にも良い意味で変化をもたらしてくれるようです。

レッスンの最後には、

「先生、もっとみんなにピアノ(の購入を)薦めたほうがいいよ。私も、もっと早く買えばよかったって思うもん。」とまでおっしゃっていました。

これまで、「ピアノは必要ない、電子ピアノで十分」とおっしゃっていたので、お考えがとても変わってビックリしました。

ピアノはとても高価なものなので、なかなか難しい面も多いのですが、これからも色々なピアノが弾けたり、音色が聴ける機会を見つけて、どんどん生徒さん方にご紹介していければと思います。

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