(この記事は、2025年7月14日に配信しました第426号のメールマガジンに掲載されたものです)
今回は、お子様の生徒さんの発表会に向けた練習の様子です。
お子様の発表会が、刻々と迫ってきています。
今年は、日程がこれまでよりも遅くなったので、比較的ゆっくり準備を始めましたが、他の先生のクラスから相次いで「当初の日程では参加が難しい生徒さんがいらっしゃるので、受け入れてもらえませんか」という相談をいただき、受け入れた場合の演奏時間、終演時間などの確認、演奏曲が他の生徒さんと被っていないかなど、他の先生方にも確認して、バタバタと調整を行いました。
生徒さんは、本番へ向けて練習を頑張ってきていますから、なんとか年に1回の発表会という大舞台に立たせてあげたいと、どの先生も思っていますので、当日のタイムスケジュールを見直し、時間をやりくりし、受け入れられることになりました。プログラムがまだ校正中でしたので、年齢や曲目、レベルなどを考慮しながら改訂して、先日出来上がったところです。今年は発表会に出られるのだろうかと、生徒さんやご家族はステージが決まるまで不安だったかもしれませんが、安心して本番当日を迎えていただければと思っています。
私のクラスの生徒さん方は、着々と準備が進んでいる生徒さんもいらっしゃる反面、ちょっとのんびりしている生徒さんもいらっしゃり、私の方が少しハラハラしています。ずっと左手の伴奏系が続く曲を弾く生徒さんは、場面の移り変わりのところで、どうしてもミスが起きてしまう事が課題になっていました。急に両手ともポジションが変わり、長い休符なども無いので瞬間移動をしなければならず、難しいところです。音はしっかりと把握できているのですが、弾きたい音が弾けないという、なんとも悩ましい問題です。
生徒さんには、両手のポジションを同じタイミングで、しかも違う方向に移動させることは大変難しいので、まずはメロディーを弾いている右手のポジションを先に移動させることにし、左手のポジション移動の時には、手のひらを広げたり縮めたりせずに、左手の高い音の鍵盤を見て指を乗せるように移動させること説明して、一緒に練習をしました。暫くは、どちらかの手でミスが起きていましたが、次第にできるようになり、最後には連続して成功するまでに完成度が上がってきました。
生徒さんも、「出来そう!」と手ごたえを感じている様子でした。何の不安もなく弾けるところまで完成させて、本番を迎えられるようにしていきたいと思います。
別の生徒さんは、大好きな曲ばかりを練習していて、もう1曲の練習があまり進んでいないようでした。複数の曲を発表会本番で弾くときには、練習のバランスが大切なのですが、そのバランスが崩れているように見えましたので、レッスンでは弾けている曲はちょっと扱うくらいにして、あまり進んでいないもう1曲を集中的にレッスンしました。曲の構成の確認では、同じ音楽が出てくるところで、変化している音に注目して弾き分けるようにし、一緒に練習をしました。
また、ベースの音が変化しているところでは、意識を向けるタイミングが少し遅いため、音を出してから調号を忘れたことに気付くミスがかなりの確率で起きていました。そのため、弾いている時に、もっと早いタイミングで私が合図をして、調号の付いた音を間違えずに弾く練習を何回も行いました。なかなか苦戦をしていましたが、徐々にできるようになり、レッスンの最後では、かなり定着してきた感じがしました。
「難しい曲」という意識が強かったため、練習になかなか身が入らなかったようですが、弾けるようになったことで自信も付いてきたように見受けられました。残り少ないレッスンで、更に自信を高めていきたいと思います。
中学生の生徒さんは、これまでは着々と進めていましたが、今年は思ったよりも練習が進んでいない状況で少々心配をしていました。4月に中学生になったばかりなので、学校の勉強や部活に忙しいのかと思っていましたが、先日生徒さんのお母様からご連絡をいただきました。授業やテストではなく、所属している吹奏楽部のコンサートがもう直ぐという事で、土日も練習があるのだそうです。更に、合唱の伴奏もやってみたいという事で、オーディションに向けて練習もしているので、なかなかピアノの発表会の練習が進まないのだそうです。
思った以上にたくさんのことを抱えていて大変驚きましたが、どれも今の時期にしかできないことなので頑張ってほしいですし、なるべくレッスンで多くのことを身に付けられるように、レッスンの進め方を工夫して効率を高めることをお伝えしました。
お母様からも、「どれも、本人がやりたいと言ってやっていることなので、ピアノの発表会も、できるところまでは頑張ってほしいと思っている」という旨のお話がありました。発表会本番まで1カ月を切っており、かなり時間が無いことは事実ですが、生徒さんも精一杯頑張っていますので、私も残り少ないレッスンでしっかりと仕上がる様にしていきたいと思います。
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