(この記事は、第156号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回は、オーディションの合格者披露コンサートのお話です。

前回前々回でお話をしたオーディション合格者が、先日、披露コンサートを行いました。

今年の春から練習を始め、オーディションの審査を経て、いよいよこれまでの集大成が披露されました。

もう、季節は秋真っ只中なので、半年以上もの間、同じ曲をずっと練習してきたことになります。

通常は、1,2ヶ月くらいで曲が仕上がると思いますし、もっと年齢の低い生徒さんですと、1回のレッスンで練習曲が仕上がることも多いわけですから、とても長かったのではないでしょうか。

レッスンをする立場としても、特に小さい生徒さんは、飽きてしまわないように注意をしてきました。

飽きてしまうと、仕上がりのレベルが下がってきますし、弾く気力にも影響します。

違う曲を平行したり、時にはその曲の練習を中止したりして、常に新鮮な気持ちで曲が弾けるような工夫もしています。

もっと年齢が上の生徒さんですと、半年くらい同じ曲を練習していても、それほど飽きることはなさそうです。

最近では、YouTube などを使って、同じくらいの年齢の方が弾いている動画を探して、さらに高い完成度を目指すようにしています。

もちろん、プロのピアニストの演奏を聴くことも普段からオススメしていますが、同じくらいの年齢の方の方が、よりリアルに感じられるので わかりやすい目標になるようです。

年齢・学年別のピアノ発表会の動画を集めたサイトなどもあります。

子供の発表会・動画集 (外部サイト)

さて、本番のコンサートですが、久しぶりに客席で聴く事ができ、指導者としても、とても良い勉強にもなりました。

発表会では、舞台袖にいる事がほとんどなので、このような機会でないと、大きな会場で生徒さんの演奏がどのように聴こえるのか把握出来ないのです。

小学校1年生から大学生まで、幅広い年代の生徒さんの演奏を聴く事が出来ました。

どなたも、よく練習を積まれていて弾きこんだ感があり、演奏の安定感もあって、とても聴き応えのあるコンサートでした。

年齢を考えますと、なかなか難しい曲を弾いている生徒さんが多く、「凄いなぁ」と感心もしましたが、それと同時に考えさせられた事がありました。

それは、「音の響き」です。

普段のレッスンは、こじんまりしたレッスン室で、響きもあまり無いので気がつきにくいのですが、大きな会場で聴いてみますと、生徒さんによって音の響きが全く異なり、大きな差となっているのです。

ある程度以上大きなホールで弾く場合、音がどれだけ響くのか、音がどれだけクリアに飛んでくるのかが魅力ある演奏の大きなポイントの1つです。

これは体格とかパワーの差というよりも、タッチの差だと思います。

高校生や大学生のように、かなり強い音が出せても、なんだか音が曇っていて、はっきりと音が聴き取れず、なんだか音が伸びやかに響いていないという事があるのです。

反対に、小学校低学年の小さい生徒さんでも、音がきれいに響いている事がありました。

これが、あまりにも大きな差となっていて、驚きというよりも驚愕して、ある意味焦りを感じてしまいました。

ピアノという楽器は、美しい音色が魅力の一つです。

曲を弾くことだけに注力するのではなく、美しい音色や響きを探求していくことの大切さを痛感したコンサートになりました。

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