(この記事は、第129号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「ピアノ教室の出来事」は、お子様の夏の発表会の結果についてお話します。

お子様の夏の発表会は、毎回 自分の生徒さんだけで単独で行ってきましたが、今回は他の先生と合同で行いました。

発表会の本番を迎えるまでには、生徒さんが演奏する曲を決めて、そのレッスンを行うわけですが、それ以外にも様々な作業が必要になります。

例えば、生徒さんの演奏する順番を決めたり、プログラムの原稿を用意して、出来上がった原稿の校正もします。発表会当日は、各生徒さんが演奏する前に、生徒さん自身が書いたコメントを読み上げるのですが、その原稿を生徒さんから頂いて目を通してアナウンスのイメージを掴むようにもします。そして、私自身も講師演奏をしますので、自分が弾く曲目を決めて練習をします。

共同開催ですと、作業を分担できるので負担が軽減されるように思えますが、実際には作業が増えることの方が多いのです。

例えば、演奏する順番にしても、基本的には年齢順にしていますが、同年齢(同学年)の生徒さんが複数人いることが多いので、私一人で開催する場合には、お教室に入会した順などで決めています。しかし、他の先生と共同開催の場合には、そのようにはいかずご相談となります。

また、年齢だけでなく、演奏曲目や曲の雰囲気がぶつからないように配慮しながら演奏順を決めていきますので、この作業だけでも時間がかかります。

プログラムの構成や記述についても、生徒さんの名前と曲目だけという定番の形式もありますが、曲のジャンルなどからテーマを決めて、それらを書き込むなど様々が形式が考えられますので、その調整を行います。

講師演奏も、それぞれがソロで弾くのか連弾にするのか、またソロの場合には、作曲者や曲の雰囲気が被らないようにする必要があります。

当日の衣装も、ゴージャスなドレスを着る先生もいれば、カジュアルな装いの先生もいます。あまりにバラバラにならないようにしつつ、似た色合いにならないようにすることも必要です。

そして、発表会当日の進め方も、先生によって大きく異なります。

これらの擦り合わせをしていくことになりますが、普段のレッスン会場が異なる先生ですと直接お会いする機会はなく、すべてのやり取りをメールと一部電話で行うことになります。

そのため、なかなか大変でしたが、発表会の進め方などで面白いアイディアが出てきたり、当日は他の生徒さんの演奏も聴けたりと、いつもとはまた違った有意義な発表会となりました。

私の生徒さん方ですが、今年は難しい曲を選んだ生徒さん方もいましたが、全員とても良い状態で本番を迎えられました。

しかし、何が起こるかわからないのが発表会です。

難しい曲をコツコツと地道に練習してきた生徒さんは、これまでピアノ教室全体の代表として、大きなホールで演奏をした経験もある方ですが、今回は、レッスンで一回も間違えたことの無い箇所でミスをしていまい、それをきっかけに、少しペースを乱してしまいました。それでも後半は、いつものような演奏が出来たので、立て直せたのは良かったと思います。

その一方で、普段のレッスンでは音階部分のテンポが不安定だったり、暗譜が一部曖昧になっていた生徒さんは、小さいながらも堂々とした姿で、普段以上の力を発揮していました。

これまで何回も発表会を行ってきましたが、本番で全員が満足できる演奏というのは、なかなか難しいものだと改めて感じました。

それでもまた来年は、生徒さん全員が満足する演奏ができることを目指していきたいと思います。

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