(この記事は、第249号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回は、お子様のピアノ発表会のお話です。

先日、お子様の発表会を行いました。前回も書きましたが、例年7月に開催していた発表会が、今年は6月に入ってすぐの開催となりました。

複数の先生のクラス合同の発表会となり、ヴァイオリンのクラスも含まれるため、前半と後半に分けて、それぞれの最後に講師演奏を入れました。私も、久しぶりにご一緒した先生とバレエ音楽を連弾しました。

当日は、午後の開催でしたので、朝は比較的ゆっくりと過ごすことができ、生徒さん方も自宅で練習をしてから、本番に臨めたのではないかと思います。

生徒さんの集合時間より1時間ほど早くに担当者は集まり、最後の打ち合わせを行いました。

欠席連絡の伝達や、アナウンス担当の確認、出演者名の呼び方、演奏曲目や作曲者のアナウンスの有無、出演者に舞台袖に来ていただくタイミング、足台の用意や椅子の高さ調整の有無、ヴァイオリンの生徒さんの譜面台の有無、伴奏のピアノの蓋の開け具合などを確認しました。

普段、ヴァイオリンの先生とは関わりが少ないのですが、それが影響したのか、これまでに聞いていなかった事態が、この最後の打ち合わせで起きました。

お子様のヴァイオリン演奏の際に、お父様が一緒に演奏されるというのです。しかも、弦楽器の中で最も大型であるコントラバスでの共演です。

ヴァイオリンの演奏の際に、ピアノの伴奏をご家族が行うケースはありますが、大きなコントラバスでの共演というのは初めてです。

本番前に楽器を舞台袖に置きたいという要望が出たそうですが、舞台袖は、演奏前に待機する場所で、アナウンスや舞台周りのお世話をする担当者などで、スペースの余裕が全くありません。

そして、チェロやコントラバスは、楽器を固定させるためにピンを舞台に刺すのですが、そのまま床に置いてしまうと舞台に傷が付いてしまいます。そのため、ゴムなどを使用しますが、そのような備品は用意されていません。

更には、発表会費の話にもなりました。伴奏のお手伝いなのか共演者なのかで集合写真などへの参加も変わり、発表会費の支払いも変わります。

このような諸々の問題の対策を話しているうちに、どんどん時間は過ぎていき、本来は余裕をもって開演まで過ごせるはずが、気が付いたらもう開演時間という状況になっていました。

もちろん、このような舞台裏の慌ただしい出来事は、参加される生徒さんやご家族、観客の方には伝わらないように、また出演される生徒さんが集中して本番に望めるように、気を付けて対応しました。

舞台袖には、出演前の生徒さんが色とりどりのドレスで現れ、華やかであると同時に緊張感のある空気に包まれました。

姉妹で参加された生徒さんは、同じデザインで色違いのドレスを着ていて、同じリボンを頭に付けていました。姉妹ならではのコーディネートで、姉妹で並んで写真を撮ったら素敵だなあと思いました。

今回、私のクラスでの発表会が初めてとなる生徒さんは、舞台袖に現れるなり、「楽譜忘れちゃった。先生、こうでしょ?」と曲の最初から弾く真似をしていました。少し違う所があったので直したり、「先生、結局3回弾くんだよね?」と聞くので、繰り返し部分は2回で、他に一部同じ所ががある事を話すと、「えっ、なになに? わかんなーい・・・」と、どうも緊張して舞い上がってしまっている状況でした。

「大丈夫、落ち着いて。いつも通りで大丈夫よ」と声をかけましたが、話を聞くような状況でもなく、落ち着きを取り戻さないまま出番となってしまいました。

ハラハラ、ドキドキしながら舞台袖から見守りましたが、舞台の上では、先程までの舞い上がった感じは全くなく、普段通りに落ち着いて演奏していたので、本当に驚きました。

真っ赤なロングドレスで舞台袖に現れた生徒さんは、これまでに何回も発表会に参加しています。小さい頃は、そこまで長いドレスを着る方はいませんが、成長と共に、大人のようなロングドレスを着るようになります。「大きくなったなあ~」としみじみ感じました。

ピアノの生徒さんの演奏が終わり、いよいよ連弾で講師演奏をする番になりました。

リハーサルもままならない状況で、一緒に演奏するプリモ(高音部)担当の先生は、多少緊張していたようですが、二人で呼吸を合わせて弾けたように思います。

プリモ担当の先生は、これまで何人かの先生と組んで、同じ曲を演奏してきたようですが、「今までで一番上手く弾けたかも。私達、相性が良いのかもね。また来年も一緒にやりましょう!」と喜んで話していました。

その後は、写真撮影をして、受付で記念品を選んで頂き解散となりました。解散後も生徒さんのご両親が挨拶に来られて、生徒さんと写真を撮ったり、演奏の感想をお話しました。

春から、例年以上にバタバタと過ごし、あっという間に発表会本番を迎えた感じですが、終わってみますと、6月の発表会も悪くないと思いました。

夏休み期間は、学校の授業はお休みですが、部活や塾の夏期講習など、普段以上に忙しく過ごす生徒さんも多く、また、旅行や帰省の予定も、発表会が終わっていれば
立てやすくなります。発表会当日も、会場が遠いと暑い中での移動は、思いのほか負担になります。

来年の発表会も6月開催にしようかしらと、ご一緒した先生と話しているくらいです。

来週から、また普段通りのレッスンが始まりますが、発表会での経験を今後の演奏に繋げてもらいたいと思っています。

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