(この記事は、第177号のメールマガジンに掲載されたものです)

お子様のピアノ発表会が、終わりました。

今回の発表会は、多くのクラスでの合同開催となりました。

開演前に、最終的な打ち合わせを行うのですが、今年初めてピアノ発表会に参加する新人の先生からベテランの先生まで、たくさんの方が集まりました。

同じ音楽教室のピアノ科と言っても、レッスン会場が異なっていたり、同じレッスン会場でも稼働する曜日が異なるなどで、なかなかお会いできないものです。

そのため、今回の発表会で、1年ぶりの再会になる先生もいらっしゃいました。

以前、スケジュールの都合で生徒さん数名の引継ぎをお願いした先生でしたので、「○○さん(生徒さんのお名前)、まだ頑張ってピアノのレッスンに通われていますよ~」という、お話も聞くことができました。

中でも、「◇◇くん、○○音大に合格してね・・・」というお話には、大変驚きました。

小学校低学年から高校に入学するまでレッスンを担当させて頂いていた生徒さんです。

とても繊細なのですが、どちらかというと不器用なタイプの生徒さんで、ピアノが大好きという気持ちの反面、音楽教室内のオーディションでは何回も不合格になっていました。

学校の伴奏オーディションにも落ちてしまうなど、なかなか結果を出すことができず、なんとかしてあげたいと思っていました。

もちろん発表会のように、頑張った練習の成果を披露する場も素晴らしい体験となりますが、時には、その頑張りが目に見える評価に繋がると、更に良い経験となるものです。

しかし、ずっと落選続きでしたので、何とか勝ち取った達成感や充実感を味わってもらいたいと思っていたのです。

中学生の頃、音大へ行きたいということは漠然とお話していて、その理由を尋ねますと、「将来は、ゲームの音楽を作る人になりたい」と答えていました。

音大のピアノ科を受けるのは、少し難しい気もしましたし、それよりも将来のことを考えますと、音大へ行くという選択肢だけでなく、音楽の専門学校など、もう少し実践的な場を考えてもよいのではとアドバイスしたこともありました。

また、ピアノのコンクールを受けてみたいという事も、お話していました。

その生徒さんが、数年のうちに、ピアノコンクールを受けて全国大会で賞を取り、そして見事に音大に合格していたので、本当に驚くと同時に、とても嬉しく感じました。

レッスンをしている生徒さんが、メキメキと成長していく様を近くで見られるのは、ピアノ講師という職業の醍醐味の一つですが、以前レッスンをしていた生徒さんが、その後別の場所で、同じように楽しくピアノを継続されていたり、色々と活躍されている様子を知ることも、とても嬉しいものです。

ピアノの発表会前に、とても嬉しいお話が聞けて幸せな瞬間でした。

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