(この記事は、第105号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、気軽に楽しめるピアノ生演奏のお話です。

普段、保育園・幼稚園生から70代の方々まで、とても幅広い年代の生徒さんのレッスンをしていますが、ピアノや音楽が好きな生徒さんでも、生の演奏を聴く機会はかなり少ないようで残念に感じています。

確かに、人気のある演奏家や海外の演奏家の場合には、なかなかチケットが入手できなかったり、チケット代がかなり高額になる事もあります。また、就学前のお子様は不可という事がとても多く、コンサートホールの場所が遠かったり、平日の夜に行われることも多いので、お仕事やご家庭の都合で行けないという声もよく聞きます。

音楽を楽しむのも、実は色々なハードルがあるのですね。

今はインターネットなどで、自宅で好きな時間に音楽を楽しめますが、生の音楽には、また別の良さがあり、醍醐味も味わえます。本当は生徒さん方も、そのような機会にたくさん触れられますと、ご自分の演奏にもとても良い刺激になると思うのですが。

そこで、おススメなのが、ピアノの生演奏を聴きながら、お食事も楽しめるベーカリーレストラン サンマルクです。

北海道から九州までお店を展開していますので、ご利用になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ランチ営業もしていますが、ピアノの生演奏が楽しめるのは夜のディナータイムのみです。お店によって多少異なるようですが、週末などはピアノとフルートなど、他の楽器とのアンサンブルも楽しめるようです。

年齢を問わないカジュアルレストランなので、ご家族揃って、また親子3世代でも楽しめると思います。

特に曲のジャンルが決まっているわけではないようですが、クラシック音楽を演奏することが多いらしく、よく知られている有名な曲が演奏されることも多いようです。

お誕生日や結婚記念日などイベント事で利用されている場合には、リクエストした曲を弾いてくれますし、お誕生日の場合には、ハッピーバースデーも演奏してくれます。

お食事はコース仕立てですが、パンの食べ放題が名物で、小さなサイズのテーブルパンが焼き立てのアツアツ状態で楽しめます。

ご家族で気軽に音楽を楽しめる場所として、また音楽と共にお食事を楽しむ場所としても良いかもしれませんね。

スポンサード リンク



(この記事は、第103号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、音楽祭についてです。

クラシック音楽のコンサートは、1年中日本各地で行われていますが、一流の演奏家のコンサートとなりますと、東京や大阪など大都市に限られてしまうことが多いかと思います。日程や交通の便など諸事情があるのでしょうが、演奏家やプログラムが魅力的でも、遠いため行けないのは、ちょっと残念ですね。

そんな時には、音楽祭に行ってみましょう。

音楽祭と言いますと、ザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭などが有名で、海外で行われるイメージが強いかもしれません。しかし、実は日本でも、北は北海道から南は九州まで、全国的に開催されているのです。

これから開催される音楽祭を少し挙げてみました。

北海道の札幌で行われるパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、世界的な指揮者であるレナード・バーンスタインの提唱で始まった音楽祭です。今年は、7月7日から8月4日まで開催されます。

長野県の松本では、8月4日から9月にかけて サイトウ・キネン・フェスティバル松本が開催されます。小澤征爾さんが総監督を務める音楽祭で、小澤征爾さんの先生で日本の演奏家を多く育てた斉藤秀雄を記念して結成されたサイトウ・キネン・オーケストラの演奏を聴くことができます。

群馬県の草津では、8月17日から30日まで草津夏期国際音楽アカデミーが開催されます。音楽監督は、ヴァイオリニストの豊田耕児さん、実行委員長を音楽評論家の遠山一行さんが務め、日本で最初の夏の音楽アカデミー(講習会)とフェスティバルから成る音楽祭です。今年は、生誕150年で話題となっているドビュッシーとモーツァルトがテーマです。

鹿児島県では、7月18日から8月5日まで霧島国際音楽祭が行われます。音楽祭のために1994年に建てられた霧島国際音楽ホールは、国際音響学会で「奇跡のホール」と称賛されています。

また、既に終了してしまいましたが、大分県で開催される別府アルゲリッチ音楽祭も有名です。

いずれの音楽祭も、一流の演奏家を目指す若手演奏家が、更なる研鑽を積むためのマスタークラスというレッスンが公開されたり、その音楽祭の時だけに結成されるオーケストラの演奏を聴くことが出来ます。

指導される世界の音楽アカデミーの教授や演奏家のコンサートも開催され、普段のコンサートとは一味も二味も違ったものになっています。未来の巨匠となる若手演奏家のレッスン風景を見るのも楽しみですし、もちろん世界一流の演奏家の演奏を聴けるのも魅力的です。

今回ご紹介した音楽祭は、いずれも夏休みの時期に開催されますので、夏休みの楽しい思い出にもなりそうですね。一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

スポンサード リンク



(この記事は、第101号のメールマガジンに掲載されたものです)

今回の「たのしい音楽小話」は、音楽と健康についてです。

先日、レッスンが終わり、帰り支度をしているご高齢の生徒さんが、「私くらいの年齢だと、やれどこが痛いとか、どこが悪いとか言っているけれど、私はどこも(体が)悪くないの。健康でないとピアノも弾けないしね」とお話しされていました。

また、別の生徒さんは、「物凄く久しぶりに風邪を引いてしまって、とっても体調が悪くてね、3週間ピアノが弾けなかったの。ピアノが弾けないって、こんなに辛いことだとは思わなかったわ」とおっしゃっていました。

音楽大学に通っていた頃、試験前の弾き合い会で友人が「先生、お腹が痛いんです」と話したところ、「そうなの、可哀そうね。でもピアノは弾けるからね」という返事が返ってきて、「なかなか厳しいなぁ」と思った事がありました。

確かに手を骨折した訳ではないですし、指を動かせばピアノは演奏できますから、腹痛でもピアノは弾けるのかもしれませんし、この教授も試験前という事もあって、激励の意味も込めてお話したのかもしれません。

私も本番が近付いている時には、体調が悪くても練習をしていますが、実際にはなかなか難しく、思ったような練習時間や練習内容をこなすことはできず、普段の練習のような効果は得られません。やはり、健康で元気な体というのは、ピアノを弾く時にも大切なのだと実感します。

ところで、近年では音楽を健康のために利用する研究が盛んに行われています。

古くは、J.S.バッハの名作に、ゴールドベルク変奏曲という作品がありますが、これは不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のために作曲されたもので、音楽のリラックス効果を利用したものです。しかし、現在では、音楽以外の専門家も加わり、より専門的に、そしてより効果的に音楽を医学に取り入れる試みがなされています。

例えば、免疫音楽療法学の専門家が監修した、モーツァルトの音楽で脳神経系疾患の予防や、生活習慣病の予防、アレルギーの予防、高血圧の予防、便秘解消などの効果を期待した音楽CDなどが発売されています。

最新・健康 モーツァルト 音楽療法 ~ 脳神経系疾患の予防 ~

ユニバーサルクラシック

最新・健康 モーツァルト 音楽療法 ~ 血液循環系疾患の予防 ~

ユニバーサルクラシック

最新・健康モーツァルト音楽療法 PART4 生活習慣病の予防

ユニバーサル ミュージック クラシック

最新・健康モーツァルト音楽療法 PART5 アレルギーの予防

ユニバーサル ミュージック クラシック

また、医学博士が監修したもので、耳をストレスから解放しニュートラルな心理状態を取り戻すモーツァルト療法のCDもあります。

モーツァルト療法 ~音の最先端セラピー ~3.癒しのモーツァルト ~耳と脳の休息の音楽 ~

マーキュリー・ミュージックエンタテインメント

以前からマッサージやエステ、鍼灸などの施術の時に流れているヒーリング音楽も、単に自然界の音を集めただけではなく、心理学者と作曲家がコラボレーションして、深い安らぎの効果が得られる音色にしたCDがあります。

ぐっすり ふしぎと眠くなる音楽-Good Sleeping Music-

ジェスフィール

心身医学会認定医で心療内科の先生が監修した、自律神経のバランスを整えるCDというのもあります。

自律神経にやさしい音楽

デラ

いずれも試聴モニターで高い効果が得られたり、リラックス効果が実証されているそうですが、個人差はあるのでしょう。ただ、医学と音楽が手を結んで、音楽の新たな可能性が広がっていくのは嬉しい事だと思います。

これから、梅雨の時期や蒸し暑い夏を迎えますので、音楽の力で心身共に、さらに健康になれたらいいですね。

スポンサード リンク


« 前のページ次のページ »

最近の投稿

カテゴリー

ブログ内検索

メールマガジン

音楽ナビ

con Vivace について

アーカイブ

ブログ・ランキング

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽教室・音楽学習へ