今回は、お子様のピアノ発表会の結果について書きます。内容が少し長くなりましたので、3回に分けてご紹介します。
今年は、保育園・幼稚園生から、高校3年生までが参加して、ピアノの演奏を披露しました。
実は、毎年そうなのですが、お子様の発表会は、「ドキドキ度合い」が3つのパターンに分かれるのです。
● 小学校低学年まで
1つ目は、ピアノを習いたての小さなお子様から小学校低学年の生徒さんです。
例えば、小学校入学前の小さなお子様にとって、はじめての大舞台は、さぞ緊張して上手に弾けないのではないかと思われがちですが、実は、ほとんどの場合、大丈夫なのです。
小さい頃は、ピアノの発表会について、ある意味よくわからないまま弾いているのかもしれません。普段と変わらない様子で、いつも通りの力を発揮してくれますので、比較的安心して見ていられます。
● 小学校高学年
毎年一番ドキドキしながら見ているのが、小学校高学年の生徒さんたちです。
これまでに何回も発表会に出ていますから、ピアノの発表会が、どのようなものなのか本人も十分にわかっているはずですが、毎年「えっ?!」ということが起こるのです。
発表会当日に、今にも倒れそうなくらい青ざめた顔をしていたり、緊張のあまりいつもと違うペダルに足をかけたり、今まで一回も間違えなかったところで間違えたり、止まってしまったり・・・。
小学校高学年くらいになりますと、周りの状況が分かり始めるため、必要以上に緊張して「頭が真っ白」になる方がでてきます。
今年も、昨年よりはよかったのですが、やはり、本来の力が十分に発揮できなかった生徒さんがいました。
● 中学生・高校生
3つ目は、この経験を乗り越えた、中学生・高校生です。
このくらいになりますと、緊張はするのですが、緊張すると自分がどうなるのか、少しずつ把握できるようになり、そのための対策を考えながら練習をするようになります。
「勢いで弾く」段階から、「コントロールして弾く」段階へ、変化してくることになります。
たとえミスしても、うまく立て直し、傷口を広げずに、ミスを小さなミスで済むようにカバーできるようになりますので、緊張してうまく弾けなくても、7から8割以上の力は発揮できるようになります。
★ まとめ
このように、ピアノの発表会は、ピアノの音が好き、ピアノを弾くと気分転換になるといった楽しい音楽から、試練に立ち向かい、緊張をコントロールして、それを乗り越えたときの達成感に浸る、自ら演奏しなければ味わうことができない、別の音楽の楽しみ方を教えてくれる場なのかもしれません。
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