(この記事は、第81号のメールマガジンに掲載されたものです)
今回の「ピアノ教室の出来事」は、演奏のミス(間違い)の対応に悩む生徒さん方のお話です。

ピアノを弾く時、発表会やコンクール、ちょっと人前で弾く時などは特にそうですが、ミスをしないで、音楽的に美しく弾きたいと誰もが思います。

しかし、それを実践することは、本当に難しいですね。

普段のレッスンでも、生徒さん方の演奏を聴いていますと、いろいろと間違いが見つかります。それらを直して曲を仕上げていくわけですが、修正方法は多岐にわたります。というのも、「間違い」の種類や症状が様々だからです。

・「ド」の音符を「レ」と読んでしまったような、音の読み間違い
・弾けているけれど、音楽の流れがよくない(リズムの間違い)
・わかっているのに、いつも同じ所で間違えてしまう
・なぜか(なんとなく)上手に弾けない

音の読み間違いやリズムがわからないときには、「気を付けて下さいね」と間違った箇所を伝えたり、「こんなリズムです」と見本を聴いてもらい、あとは何回か練習することで比較的簡単に直ることが多いようです。

しかし、「いつも同じ所で間違える」場合や「なぜか上手に弾けない」場合は、そういうわけにはいきません。

「家で弾くと、いっつもここで間違えているの!」と言われる方や、ピアノを弾きながら、「なんだか間違えている」と感じるのか、首をかしげて弾いていたり、眉間にしわを寄せて難しい顔をして弾いている方もいます。

多くの場合、「間違えている」ことには気づいているようなのですが、その対応方法に悩まれているようです。

このような場合、間違いの原因をはっきりと掴んでおかないと、なかなか直りません。原因が不明なままですと効果的な練習に結びつかないからです。

100回練習しても、頑張った割にあまり効果がなかったということにもなりかねません。

まずは、上手に弾けていない箇所を絞り込んで、特定していきます。

弾きながら問題の箇所を絞り込んで行ってもいいですし、それが難しい場合には、自分の演奏を録音して、楽譜を見ながら聴いてみるとわかりやすいと思います。

十分場所を絞り込むことができたら、次に原因を探ることになりますが、これはご自身だけですと結構難しいことが多いようです。

ただ、1つおススメなのが指番号の確認です。

楽譜に書かれている指番号通りに、きちんと弾くことができているか確認します。意外に違う指を使っていることが多く、それが上手に弾けない原因になっていることがあるのです。

ピアノの上達には、日々の練習が欠かせませんが、つまづいたときには、やみくもに練習するのではなく、上手に弾けない箇所の絞り込みと原因の分析をしてみましょう。

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