ここ最近、朝晩の気温がだいぶ下がり冷え込んできました。
これからますます、体も冷えて寒く感じますが、このような気温の低い時期に、いきなりピアノの練習をすることは、実は危険なことなのです。
プロのスポーツ選手でも、練習を始める前に必ずウォーミングアップをして、体を暖めてから競技の練習をしますよね。「私はプロではないし、趣味ですから・・・」と安易に考えてしまいますと、後々手の故障などにつながり兼ねません。
「あの時、気をつけておけばよかった」とならないように、これからしっかりと対策を取っていきましょう。
まずは、練習する1時間くらい前に、ピアノの鍵盤のフタを開けておきましょう。
鍵盤は、意外に冷えていますので、フタを開けていきなりピアノを弾き始めますと、指先の体温がどんどん奪われていきます。指が冷えてしまい練習自体もはかどらなくなりますので、必ず、鍵盤の冷えを解消しておきましょう。
また、ピアノのお部屋が冷えている場合は、暖めておきます。この時に気をつけておきたいことは、床暖房を使わない・空気を乾燥させない、温風を直接ピアノに当てないようにすることです。これらは、すべてピアノ自体にダメージを与えてしまいますので、お気をつけ下さい。
また、ご自分の手も、あらかじめ暖めておきましょう。手全体、特に指先はかなり冷えているものです。そのままいきなりピアノを弾き始めても、なかなか指が思うように動きません。洗面所や台所などでお湯を張り、手全体を入れて暖めます。ひじまで入れられるとさらに良いと思います。足湯というものがありますが、それと同じような感覚でしょうか。
暖房器具の吹き出し口やコタツに手を入れて暖めたり、カイロで暖めることも出来ますが、温水で暖めるのが、一番効果的です。
また、外出時などでは手袋を使って、手が冷えないように予防する事も大切です。ピアノを弾く人にとって、手は体の中で一番大切な部分です。普段のケアにも気を配ることが、ピアノの練習の成果にも繋がっていくと思います。
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