今回は、夏に開催されるお子様の発表会に向けた練習風景をお話します。

中高生はおよそ 4か月前、小学生は 3か月前位には、発表会で弾く曲を決めて練習を始めます。

ピアノの発表会では、当然楽譜を見ないで弾きますので、暗譜の練習もしてもらっています。

子供に限ったことではないのですが、生徒さんは2つのタイプに分かれます。新しい曲を練習しながら同時に暗譜をするタイプと、新しい曲を弾けるようになってから暗譜をするタイプです。

弾く練習をしながら覚えていく前者のタイプの生徒さんは、自分のペースでコツコツ練習をする人が殆どです。「自分のペースで」なので、弾けるようになるまで割と時間がかかることが多いのですが、同時に暗譜も出来ているので、弾ける=暗譜で弾ける、ということになります。

弾けるようになってから暗譜をする後者のタイプは、割合としてはかなり多いタイプです。ホントに小さい保育園・幼稚園児はその場ですぐに暗譜できますが、普通は暗譜のための練習をすることになります。

暗譜については、曲の長さや難易度によっても異なりますが、1週間で暗譜が出来る人もいれば、2・3週間かかる人もいます。このように個々の生徒さんによって大きな差があり、かなりのばらつきがあるのです。そのため、いかに早く弾けるようにして、暗譜の練習に移れるかが課題になります。

今は、本番 2ヶ月前にあたるのですが、この時期のレッスンでは、曲を決めて練習を始めてから、1,2ヶ月たっていますので、練習のペースが見えてきます。

レッスンでは、個々の生徒さんがこれまでのペースで間に合うのか、もっとペースを上げた方が良いのかも判断するようにしています。

「ピアノ教室の出来事」について

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今回は、最近ピアノのレッスンに通われることになった方のお話です。

3・4年前からレッスンをされているAさんのご紹介で、ピアノを始めることになりました。この方は、小さい頃ピアノを少し習っていたそうですが、戦争の空襲でピアノが焼けてしまい、それからずっと弾く機会がなかったそうです。

ご家族の介護を長くなさっていたり、亡くされたりと大変なご苦労をされたそうで、それを知っているAさんが、気分転換にピアノを弾くことをお薦めされたそうです。

小さい頃にピアノを習っていた時は、ピアノの先生が、とにかく怖くて嫌だったそうですが、それでもピアノはお好きだったそうです。

Aさんの勧めで、納戸の奥に閉まっていたピアノを数十年ぶりに出して、メンテナンスをし、ピアノの体験レッスンにいらっしゃいました。ご高齢なのですが、とてもおしゃれをして来られましたので、よほどピアノを楽しみにされていたんだなあと感じました。

昔ピアノを少し弾いていたとはいえ、やはり相当のブランクがあったので、片手づつ使って弾く曲からレッスンを始めました。しかし、弾き始めますと、初めから綺麗な手の形で弾かれているのです。

その旨、お話をしますと「昔、ピアノの先生にものすごく注意されたのよ」とおっしゃるので、「その時のご苦労がこうしてまた役に立って良かったですね」とお話しました。すると、笑顔で、「どこでこうして役立つか、わからないものね」とおっしゃっていました。

また、私が一緒に伴奏を弾くと、お顔をとても輝かせて「素敵ねえ~」と喜んでいたのが印象的でした。

後日、この生徒さんをご紹介して下さったAさんがレッスンに見えた時、「先日ね、あの方とお会いしましてね、[先生の伴奏が入ると見違えるように、綺麗になるの]って、とても喜んでいらしたわ」とお話なさっていました。

この生徒さんは、弾けるようになりたい、憧れの曲をいくつもお持ちです。

この夢がいつ叶えられるのか、私も今からとても楽しみです。

「ピアノ教室の出来事」について

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今回は、3・40代の男性の生徒さんのお話です。

この方は、一年のうち かなりお仕事が忙しい時期があるようで、その時には、1か月以上もレッスンがお休みになったり、大きなお仕事が終わると疲労のために体調を崩されたりと、なかなかコンスタントにレッスンが進みにくいのですが、もう10年以上も通われています。

元々クラシック音楽がお好きなようで、NHK交響楽団の定期会員や、音楽事務所の会員になって、秋のコンサートシーズンでは、多い時は1カ月に3回ほどコンサートを聴きに行っているそうです。

レッスンでは、もちろんピアノを弾いているわけですが、コンサートではピアノだけではなく、ヴァイオリンリサイタルやオペラなども聴いているそうです。

ピアノのレッスンは、着々とは進められないのですが、以前は2年ほどかけて、ベートーヴェンの「エリーゼのために」を完成させました。

しかし、ある時、「ちゃんとピアノを弾けるようになりたいので、やはり練習曲集をやったほうがよいのでしょうか」とおっしゃるのです。

お聞きしてみますと、この生徒さんには将来の夢があったのです。

それは「定年後に、ヴァイオリンを弾いている友人の伴奏をしたい。一緒に音楽を演奏したい」というものでした。

伴奏は、自分の弾くところだけではなく、自分以外の人の音楽も聴いて理解しながら、一緒に1つの音楽を作っていくものです。ですから、ある意味、一人で弾くよりも難しい部分もあります。

しかし同時に、音楽を共有して一緒に作り上げるという楽しみもあるわけです。

それを達成するためには、そのご友人と同等レベルまで技術を上達させる必要があるわけです。

現在は、練習曲集で指を動かす訓練を中心に進めています。

夢に向かって、一歩づつ今もレッスンに通われています。

「ピアノ教室の出来事」について

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