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ヨーロッパ音楽紀行 |
![ライプツィヒ・シューマンハウス](Leipzig_39.jpg)
メンデルスゾーンハウスから、少し歩いたところに、シューマンハウスがあります。
ロベルト・シューマンが、クララと結婚して新婚生活を始めた家で、シューマン夫妻は1840年から4年間、この家に住みました。ロベルト・シューマンは、46歳で生涯を終えますが、その晩年は自殺未遂や精神病での隔離など不運な人生を歩みます。この家で過ごした期間は、彼の生涯の中でも幸せな時だったようです。
(BGMを用意しました)
ロベルト・シューマン作曲 子供のためのアルバム Op.68 より No.30 ![](../mu2.gif)
![ロベルト・シューマンとクララ・シューマン](Leipzig_42.jpg)
現在この建物は、シューマンハウスとして公開されていますが、クララ・シューマン小学校にもなっています。 ちょうど、学校が終わって子供達が帰るところでした。
![ライプツィヒ・クララシューマン小学校](Leipzig_41.jpg)
![ライプツィヒ・クララシューマン小学校](Leipzig_65.jpg)
シューマンは、ここで交響曲第1番「春」や、弦楽四重奏、ピアノ協奏曲イ短調などを作曲しました。
![シューマンの楽譜](Leipzig_43.jpg)
シューマン夫妻は、二人とも著名な音楽家で、クララも12歳のときからピアニストとして活躍をしていました。ロベルト・シューマンは、高名なピアノ教師であったフリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りしてピアノを学びますが、クララは、このフリードリヒ・ヴィークの次女です。
このロベルト・シューマンとクララ・シューマンの幼少期からの自画像が展示されていました。
![ロベルト・シューマンの幼少期からの自画像](Leipzig_44.jpg)
![クララ・シューマンの幼少期からの自画像](Leipzig_45.jpg)
こちらは音楽サロンです。ここで、メンデルスゾーンやフランツ・リスト、ベルリオーズ、ワーグナーらを招き、語り合ったり音楽を演奏したりしました。ここで初演された作品もあるようです。現在でも、コンサート会場として使用されています。
![シューマンハウスの音楽サロン](Leipzig_49.jpg)
こちらは当時の貴重なピアノのようです。「ヴィルヘルム・ヴィーク製 (1860年)」と書いてありました。年代的には、ロベルト・シューマンが亡くなった後に作られたもののようです。
![シューマンハウス・ヴィルヘルム・ヴィーク製ピアノ](Leipzig_50.jpg)
![シューマンハウス・ヴィルヘルム・ヴィーク製ピアノ](Leipzig_51.jpg)
なお、ヴィルヘルム・ヴィークは、クララの伯父にあたり、ブリュートナーでピアノ作りを学んだようです。今でもこのピアノは、演奏会などで使われています。
とても珍しいロベルト・シューマンとクララが合作したリュッケルトの「恋の春」の出版譜も展示されていました。
![シューマンハウス・リュッケルトの「恋の春」の出版譜](Leipzig_47.jpg)
こちらも珍しいクララ・シューマンが作曲した自筆楽譜です。結構几帳面に書かれていますね。
![クララ・シューマンが作曲した自筆楽譜](Leipzig_48.jpg)
シューマンハウスの後は、グラッシィ博物館へ行きました。
![ライプツィヒ・グラッシィ博物館](Leipzig_52.jpg)
![ライプツィヒ・グラッシィ博物館](Leipzig_53.jpg)
このグラッシィ博物館は複合博物館で、民族学博物館、工芸博物館そして楽器博物館から構成されています。特に楽器博物館は、世界最大規模の古楽器コレクションがあります。
![ライプツィヒ・グラッシィ博物館・民族学博物館、工芸博物館、楽器博物館](Leipzig_54.jpg)
今回は、楽器博物館を見学しました。
![ライプツィヒ・グラッシィ博物館・楽器博物館内部](Leipzig_55.jpg)
ここには、非常に変わった古楽器がたくさん展示されています。まずは、楽譜ですが、4段譜に四角い音符が書かれています。
![グラッシィ博物館・四角い音符](Leipzig_56.jpg)
現代では、楽譜は5線譜に丸い音符で書きますが、昔はこのような楽譜が使われていました。クラシック音楽の出発点とされている「グレゴリオ聖歌」も、このような楽譜で書かれています。
昔のチェンバロも多く展示されていました。昔の楽器は、周りの装飾もすばらしいですね。正に、工芸品です。
![グラッシィ博物館・チェンバロ](Leipzig_57.jpg)
分解して持ち運べるチェンバロも展示されていました。
![グラッシィ博物館・分解できるチェンバロ](Leipzig_58.jpg)
![グラッシィ博物館・分解できるチェンバロ](Leipzig_59.jpg)
他にも、茶卓としても使えるピアノや、お裁縫道具入れにもなるチェンバロなど、斬新なアイデアの楽器が多く展示されていました。チェンバロやピアノという楽器が家具としても認識されていたことが改めて確認できます。
![グラッシィ博物館・茶卓としても使えるピアノ](Leipzig_60.jpg)
![グラッシィ博物館・お裁縫道具入れにもなるチェンバロ](Leipzig_61.jpg)
弦楽器もさまざまなものが展示されていましたが、形がどれも少し変わっています。いろいろな試行錯誤の上、現在のような形に落ち着いたのでしょう。
![グラッシィ博物館・弦楽器の数々](Leipzig_62.jpg)
こちらは、自動演奏機能付きのピアノです。
![グラッシィ博物館・自動演奏機能付きのピアノ](Leipzig_63.jpg)
鍵盤がたくさん付いているものもありました。弾くのがかなり難しそうです。
![グラッシィ博物館・自動演奏機能付きのピアノ](Leipzig_64.jpg)
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