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「後悔しないピアノ選び」(第1章 ピアノという楽器)
楽譜通りに弾けることがピアノが弾けるということ
もう1つの認識の違いは、何を持ってピアノが弾けたとするのか、その定義の違いです。
本来、音楽は、音によって自分自身の気持ちを表現したり、その音楽を作曲した人の思いをくみ取って伝える、音による芸術です。そのため、どのような音を表現することができているのか、または、どのような音を観客に伝えることができているのかを、常に感じながら演奏しますので、自然と一番の関心は「楽器から出ている音」に向けられていきます。より正しく言えば、「楽器と、その楽器の音が壁や天井、床によって反射することによって生まれる、その空間全体の音」に関心が向けられていきます。楽器が立派でも、その音を受け止める空間が、それに見合ったものになっていませんと、不釣り合いな音になります。例えば、アコースティックピアノでも、非常に狭い空間で思いっきり大きな音を出すと、音が割れてしまいます(防音室などは、狭い空間でも、適切な音場になるように調整されています)。そのような場合、その空間の音が適切なものになるように、鍵盤を弾く指の微妙なタッチによって調整をしていきます。電子ピアノのように、音はボリュームのツマミで調整するものではなく、演奏する人自身がピアノの弾き方を変えることによって、空間の音を作っていくことになります。

しかし、電子ピアノでピアノの練習をされている生徒さんに共通して見られる特徴は、興味の対象が、自分が出している音ではなく、楽譜へと向けられていることです。もちろん、最初の頃は、間違えずに弾くことが重要になりますので、楽譜に興味が向くのは当然のことですが、ある程度弾けるようになってきましたら、その音楽で何を表現したのかが重要になります。これが、音楽が芸術であることの理由です。

例えば、劇や朗読のことを考えてみてください。セリフや文章を、間違えずに「棒読み」することができたとして、その劇や朗読が、本当に芸術で、またそれを見たり聴いた方は感動するのでしょうか?
「楽譜通りに弾ける」ということは、この「棒読み」ができたことに近いと思います。そのため、ある程度ピアノが弾けるようになってきましたら、この楽譜通りに弾けるようになったことをスタート地点として、そこに音楽の表現を加えて曲を完成させていくことが必要となってきます。しかし、電子ピアノで長くピアノの練習をされている生徒さんを見ていますと、最初の「楽譜通りに弾けるようになる」ところまではよいのですが、その後の「表現」が、なかなか付いてこないように思います。

おそらく、この理由は、1つ目の「ピアノの音は耳で聴く」で書きました事情が関係しているのではないかと考えています。本来の体全体で音を感じることをしなくなり、またヘッドフォンで音を聴いていても、大きな音を聴き続けると耳が疲れてきますので、おそらく多くの方は、ボリュームをかなり下げて練習をしていると思います。また、電子ピアノの音は、グランドピアノの音などを録音(サンプリング)して、その音を弾いた鍵盤の強弱に合わせて再生していますので、常に同じ音が出てきます。アコースティックピアノでも、1つ1つの鍵盤だけを弾いたら同じ音かもしれませんが、実際には、前後の音による弦の共鳴や微妙な鍵盤やペダルの使い方によって、曲全体で聴いてみると、弾く人によって違う音が出ているように感じられるものです。この自分が弾いた時の音と、ピアノ教室で先生が弾いたときの音の違いを感じて、どのようにしたら、より綺麗な音を出すことができるのか、いろいろと試行錯誤を繰り返しながら自分の音や表現ができてくるものですが、電子ピアノですと、この試行錯誤もしなくなります。そのため、自分が出している「音」そのものへの関心が徐々に薄れていきます。

また、アコースティックピアノでの音の表現は、指先の微妙な弾き方による違いが大きいので、一番の関心事である「音」の表現力を高めるために、自然と指の使い方に対しての技術や感性も向上していくものです。つまり、音に関心を払うため、指の微妙な使い方にも自然と関心が向けられていきます。
よく、電子ピアノとアコースティックピアノの違いについて議論をする際に、鍵盤のタッチの違いが挙げられています。実際に、電子ピアノでも高級なものでは、アコースティックピアノと同様に木の鍵盤が使われるようになってきており、弾いた感じもかなり近づいてはおりますが、結果的に、音を作り出さない鍵盤は、指の使い方に対しての技術や感性を向上させるものではありませんので、アコースティックピアノの鍵盤とは違う別の価値観を提案しているように思えます。

このような、「音」への関心と「指先」への関心が薄れていくことにより、ピアノがある程度弾けるようになっても、常に「楽譜通りに弾く」ことばかりに関心が向けられていくのではないでしょうか。
もちろん、このような生徒さんでも、ピアノ教室ではアコースティックピアノでレッスンをしていますし、音に関心を向けるように努力をしておりますが、やはり、ピアノ教室のレッスン時間よりも、家での電子ピアノの練習時間の方が圧倒的に多いので、なかなか直すことが難しいのが現状です。

『ピアノはなぜ黒いのか』(斉藤信哉 著 幻冬舎新書)という本に、「ピアノを習って電子ピアノで練習するのは、習字をマジックペンで練習するようなもの」と書かれていますが、正にその通りだと思います。電子ピアノでピアノの練習をするのが悪いというわけではありませんが、書道とペン習字が違うように、別の楽しみ方や別の目的を持った、別の楽器なのではないかと思えるのです。

第1章のみ、公開しております。第2章以降につきましては、「後悔しないピアノ選び」を、ご購入ください。

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